ぴかぴか

Always believe in yourself.

誰かに残った思い出は、きっと生きつづけるよ #舞台こねこと


 6月30日と7月1日。大阪。晴れ。

 横山晃士さん(お誕生日おめでとうございます!!)が出演されている舞台「こねこと」を見てきました。これまでも何度か見てきてずっとだいすきなHIROKI先生作品!です!やっぱり今回もめちゃくちゃ楽しかったです。ダンスはもちろん、こまかな演出もおもしろくて、好きだったところ覚えておきたいところを熱々のうちに残しておくぞ〜〜っていう話をします。


 まずは各回前説から。青春ドタバタ学園コメディ?的な?(笑)注意事項(携帯の電源を切っておく、とか)を説明するだけなのに、女子高生ヒロイン、転校生、ライバル(最終的に仲間になる)が最高の前説をめざしてラスボスと戦うっていうストーリー仕立てになっているの(笑)作家志望タチバナくんがメガホンを握っています。テンポよくセリフを掛け合っていく、みなさんの声がすごく良かったです。ツッコミ役のちょっと冷めた感じも含め、耳に入ってくる温度感が合っていて(お客さんの心をあっためようっていう意気)、聞き心地がばつぐんだったな〜〜。

 羽生くん的さわやかさを追求するためにひたすらトリプルアクセル的な動きしてるのめちゃくちゃおもしろかった。そのあとの文春スクープの場面(毎回内容変えてた!!)とかもだし、有名人とか固有名詞が出てくるのっておもしろい。同じ時代にいるなぁっていうか、圧倒的に今のできごととして印象づけていて、本編にも今っていう時間を合わせることに成功しているんですよね。「いっしょに夏祭り行けなくてごめんね」っていうセリフも、今の季節だからこそ手が届きそうで届かないもどかしさを生み出せる。この作品の前説だぞっていう気合いがとても良きでした。HIROKI先生は前説ノータッチらしいし、意図的なのかわからないけれど、そういう時間の作り方はすごいなぁと思いました。そういえば、小芝居長いぞ!早くしろ!っていうのを効かせるために袖から出てくる先生が最高でした。トンカチ握っていたりしてめっちゃ厳つい(笑)あのすこしの時間でキーマンになれるのすごいな〜〜

 で、目が回って死にそうになったり、女の子が最初に先輩に渡そうとしたお土産が実は特効薬だったり、一発ギャグで会場を冷やすことでラスボスクリアしたり、女の子病気で倒れて最後に伝えたかったことが、「携帯の電源を切ること」だったり。やっと言えたね(笑)こういうドタバタ感だいすき(笑)お土産とかそうだけど、最初に出てきたアイテムがストーリーが進んだあとでちがう意味を持って生きてくるっていう演出めっちゃ好きなんですよ。ときめいてしまった。

 みずみずしくてキラキラした時間をもらえてしまったな〜〜あんなにわくわくする前説を見たのは初めてでした。楽しかったです。


 そうして本編はじまり!

 朝。お母さんに叩き起こされる主人公。キャラ濃いめのお母さんが登場した時点で、あ〜〜これこれ〜〜感にひとりで胸を打たれてしまいました。これが見たかった。圧倒的に舞台フィギュア(だいすき)が息づいていることに心が踊りました。もちろん続編とかではないし関係ないはずなんだけれども、HIROKI先生節というか、ある日常を描き出すことをお母さんという存在が一心に背負っているような気がして、好きなんですよね。母親を見れば、その子ども(主人公)のことが自然とよくわかる。AとBで、それぞれのお母さんがいて、それぞれの主人公がいました。ちょっと時系列あれだけど、Bのお母さんは料理下手っぽくて、コンビニおにぎりだし、指に絆創膏してるの細かい!となりました。

 となると、やっぱりお父さんにもそれぞれに色があるんですよね。お父さん役の横山晃士さん!!!結婚指輪してるの大事件すぎた。大慌てで準備するの、ぐんぐん変わる大きな表情がめっちゃ似合っていました。あのスピード感を乗りこなしていた。Bのお父さん役のぶくんさんはちょっとおっとりしたお父さんってかんじの雰囲気を纏っていてこれまたすてきでした。夫婦で向かい合って踊るのかわいかったな〜〜ズボンの裾を整えるためにぴょこって足上げるの。朝だからあんまり上がらない。仲良し夫婦。いってきますのキスしようとしたらすかさず主人公が現れる。そのときのちょっとあきれたような表情がよかったな〜〜Aの息子くんはお父さんにカバン渡そうとしてわざと落とすけど、Bの子はお父さんがカバン持ったことを見届けてから自分の準備をする。どちらも毎朝こんなかんじなんだろうなって伝わってくる。ここでも、子どもの気持ちだけじゃあなくって、そのお父さん像がわかるのもめちゃくちゃすごいんですよね〜〜

 あと、この流れで出てくる黒子のみなさんもめっちゃかっこよかった!!それぞれが日常のできごとや行動のひとつひとつを担っていて、今どこに注目したらいいのかわかりやすくて、視線を運んでいくのが楽しかった。とくに赤色の髪の子が楽しそうに踊っていてすごく惹かれました。手の差し出し方がほんとにきれいだった。あとね、主人公が走って学校に行くんだけど、黒子のみなさんが閉まっていく校門になるのもめっちゃおもしろかった。好きなシーン。あきらめない人なんだよね、主人公は。飛び越えるように黒子のみんなの間を抜けていく後ろ姿がかっこよかったです。

 学校に着いたらすぐ、担任のクセが強すぎるの(笑)算数の授業、生徒あてるとき小指でさすのとかもう強烈でしょう(笑)でもなんの疑問も持たず授業受ける子どもたちかわいすぎる、、みんなダンスかっこよかったなぁ。リアルに自分のランドセルなんだと思うけど、みんなにとって、学校へ行くこともダンスをすることもどっちも楽しいんだろうな、それがグッとつまったときにこんな表情が生まれるんだなって勝手にうれしかった。それから、ほんっとにみんなかわいかった(二回目)あとね〜、リレーで主人公がバトン落とすシーンも好き。黒子さんがくるくるくる〜ってして落とすの。落とすならふつうに落とすだけでもいいのに、黒子さんがいることでひと味もふた味も違う意味を持つ。小学生にとって、リレーでバトンを落とすなんて、もう信じられないくらい大事件なんですよね。そういう気持ちを持てていたこと、すっかり忘れちゃっていたんだけれど、思い出して懐かしくなりました。黒子さんのシーンは、どの行動にも気持ちが乗っかっているのがわかって好きです。先生の作品は黒子さんが肝です。

 主人公をいじめる悪ガキ三人組。Aではおおきなお兄さんが混じっているんですけど(笑)この方のリズムの取り方がめちゃくちゃ好きだったんですよ。一瞬つま先ぽんって置く、足の踏み出し方っていうのかな?うまく言えないんだけれど笑、とにかく好きでした!!そのリズムでみんなを引っ張っていくのが見てとれて、悪ガキチームの絆を感じた。悪ガキのみんなが最高に悪ガキでだいすきでした(褒めてます)Bのボスの子の表現力のすごさ。Aの回ではふつうにクラスメイトの女の子としているんだけど、そのときと動き方も表情も変えてる〜〜ってなって楽しすぎてずっと目で追ってしまいました。クラスメイトのときはきゃっきゃって、ボスのときはなるべく雑に、というか、ちょっと荒っぽくだるそ〜うに踊るのがめちゃくちゃ良かったです。ダンスだけあればそこまで表現できるんだよね。踊ることの無限性を示してもらえてしまったなって。

 とは言っても、いじめは良くないよね(笑)めちゃくちゃ落ち込んで汚れて家に帰ってくる主人公。部屋に閉じこもっちゃってどうにもできないお母さんのかなしみと、ここでのお父さんのABそれぞれでの行動がほんとに好き。Aでは何度もドアを叩いて声をかける、Bではやさしく一度だけノックする。むずかしいところではあるけれど、たしかに、男の子と女の子の接し方なんですよね。あたりまえだけど、その日だけお父さんだったわけじゃあなくて、生まれてからその日まで、もちろんその日からも、ずっとずうっとお父さんだから、そうすることがいちばん良いって知っているんだよね〜〜すごいな〜〜
 このシーンでの黒子のみなさんもかっこよかったです。境界線を可視化させたのってめちゃくちゃ画期的だと思うんです。かなしみ恐怖を完ぺきに無くそうとしなくったって、そっとかき分けて間を抜けて、交われるのが家族なんですよね。

 落ち込んだ我が子のためにプレゼントを選ぶお父さん!!このシーン一生宝物にする!!ここの曲すごく好きだな〜と思っていたらNissyだったの、先生の愛を感じた。ソロダンスかっこよかったです。あれじゃないこれじゃない、じゃなくて、「あれもいいな〜これもいいよな〜」だったの、愛だよ。横山さんのね、足の扱い方がかっこよすぎました。かかとから踏みこんでウェーブつけてるあれは何という技なんですか、、天才、、?手も置きたい場所に置いたらぴたりと固定するし、軸?体幹?が鬼なのでは、、(めっちゃ褒めてます)プレゼント(子猫!)を見つけたときのうれしそうな表情、ちょっともう忘れられないです。足ぐっと高く上げるところ好きだったな〜〜のぶくんさんも楽しそうに踊るのすてきでした。のぶくんさんが踊ると一気にステージの上に光が飛び散っていたのがすごかったな〜〜。子猫を渡すときに、横山さんは、背中に隠して、わ!!って登場させるし、のぶくんさんは、行ってこーい!ってぽーん!って走らせるし、いろいろ研究したのかな?そのあとの二人の得意げな表情ね。ハッピーでした。

 なかなか懐いてくれない子猫。あんなの猫飼ったことある人みんな共感の嵐なのでは、、わかる〜あ〜わかるわかるあったねそういうこと〜って重ねて見れて楽しかったです。お魚つまみ食いに走り回ってビンは割るし、ボロボロノート。うちはカーテンボロボロ事件だったな〜って(笑)車から守ろうとして水ばしゃーでびしょびしょじゃーんって笑い合ってるのとか、ねむくなるタイミングいっしょなのとか、かわいすぎる。まとめてわしゃわしゃしたかった。子猫がきてからずっと幸せだったね。

 でね、あの悪ガキたちに子猫といっしょにいじめられて、でもお互いがお互いを守るために変わるんだよ。目がキッてなる。やっぱり、あきらめない人なんだよね、主人公は。守りたいものを増やした人ってほんとうにかっこいい。もみ合って、逃げて、そうしたら子猫、事故にあっちゃった。かなしすぎたなぁ。赤色の照明が倒れた子猫にぶわあって広がっていくところすごかった。光ってるのに暗かった。照明ってああいうふうにもできるんだな〜〜

 悪ガキたちがそろって頭を下げに来て、そりゃあもう深く深くね。がんばったね。そうしたら主人公はぽんぽんって肩叩いて、ぎゅっと手を握ってくれる。そのあと子猫の手もぎゅっと握るしね。大切な人にはぎゅっとしてあげなさいって、お父さんとお母さんの教えなんだろうね。みんなで子猫を囲んで、願いをかけるみたいな手の振りつけがあって、すごくすてきでした。子猫がかなしくかなしく踊るのも、心がきゅっとなったけれど、どうしても見逃せなかった。それくらいに大事な感情を踊っていました。

 子猫がいなくなっちゃって、何度も何度も探し回って、そのときの曲がオレンジなの、ずるいでしょう〜〜涙なしには見れません

「さよなら」僕を今日まで支え続けてくれたひと
「さよなら」今でも誰より大切だと想えるひと
そして何より二人がここで共に過ごしたこの日々を
となりに居てくれたことを
僕は忘れはしないだろう
「さよなら」
消えないように
ずっと色褪せぬように

「ありがとう」

 かなしくてかなしくてどうしようもないとき、それでも伝えたいことが「ありがとう」なところが、HIROKI先生のすごいところなんですよね。となりに居てくれてありがとう。フィギュアからずっと大事にしていることなんだと思うし、わたしが先生の作品を好きだなって思う理由です。

 そうして、日常に戻っていく。お母さんに起こされる前にちゃんと起きられるようになったりちょっとずつ変化したこともあるし、ボスとは相変わらず仲良しで変わらないこともある。Bの回で、子猫の首輪の色と同じ赤色の髪かざりをつけた主人公。いないけど、ずっとここにいる。このことを、こんなにもあかるく示してもらえてよかった。Aの主人公もきっといっしょ。そうして、子猫への特別な気持ちが、思い出すたび、自分の力になる。なにがあってもがんばれる気がする。主人公の凛とした表情が証明だったよ。髪かざり、すごく似合っていました。

 主人公が歩く人ごみのなかにちがうチームの夫婦役だったりが混ざっているのめっちゃよかったな〜だれにでも、あり得たかもしれない世界なんだなって。人生のそういうところ、ふしぎだよね。
 最後に一瞬だけ時が止まって、子猫に会えた気がする。主人公が、めざす場所が見えた瞬間だったのかもしれないね。この先も、ああやって、人生をやさしく照らしつづけてくれる存在なんだろうな〜〜そういう人がわたしにもいるから、おそろいじゃんってうれしかったです。こねこと、それからあの子とあの子とあの子と〜ずっとありがとうの人!


 カーテンコールのときの曲がね、Especiaのくるかなでした。みなさんが曲に合わせてるんるんしているの、かわいかったです。本編ではとうとういってきますのキスをできなかったお父さんとお母さんの二人が、「キスした」の歌詞に合わせて出てきたのはちょっと天才すぎて勝手にきゃあきゃあはしゃいでしまいました(笑)わたしの思い出の曲も、こうして生きつづけてくれていること、うれしかったな〜〜


 舞台こねこと。ほんとうにお疲れさまでした。最後のアナウンスまでずっと楽しかったです、にゃ(笑)


 やっぱりわたしにとって、HIROKI先生の振り付けは特別でした。踊る人たちが踊りたくなる振り付けなのはもちろんそうなんだろうと思うけれど、見ているほうも、ずっと見ていたい振り付けなのがすごいと思っていて。そのバランスっていうのかな〜〜心地よいよね〜〜わたしの好きな人たちもみんな見て幸せになってくれ〜〜って思う。毎回それっきりなのがほんとにさみしいので再演要望出すしかないな、、(笑)でもたぶん、またいつか見れる機会があると思うし、そうしたらいっしょに並んで見ましょう。またね