ぴかぴか

Always believe in yourself.

舞台フィギュアを見てきた/なつかしく私がなつかしいあなたをずっと掴まえている

 こんなに好きだと思える世界に出会えるなんて、思いもよらなかった〜〜

 

 11月12日、舞台「フィギュア!」の幕が、開けて、めいっぱいの愛を受け、13日、無事に閉じていきました。見届けました。わたしの二日間を、この舞台に預けてよかった、と思います。

  二日間だけだったなんて、うそ?夢みたい。空前絶後、大事件。終わってほしくなかったけれど、進んでほしくて、止められるわけなかった。あっというま。楽しくて楽しくて、わたしはあと何百年も生きるんだけどこれからもたまに思い出したい。自分がいつでも戻ってこられるように、感想をちょこっとだけ。(追記:すこしのつもりだったのに書いていたらとてつもなく長くなってしまった)

 

 第一目撃から目の前にばば〜んって衝撃、いっぱいのフィギュアたち(生きてる)と主人公(超生きてる)があちこちに。「あ、これもうめちゃくちゃハッピーな物語だ」って、この瞬間だけでわかるくらい、真ん中にいた主人公ひじき(Tシャツの文字をお名前として呼ばせていただく、敬称略)の表情がぐわんぐわん動くの。ひじきの頰が持ち上がるたびに、フィギュアたちも踊った。ここまでは楽しそうだな〜とふんわり見ていたんだけど、オタク友だちABが現れたらフィギュアたちが怪訝な表情をするんですよ。わたしはフィギュアを持ったことがなくて、だからフィギュアってすべてのオタクにやさしいものだと思っていたので、ひじきの中のフィギュア像なのかな!?って偏った解釈に持っていきそうになってしまったけど、やっぱりフィギュアたちだって大切にされたいよね〜〜って気づいた。

 ひじきのお母さんが登場(たぶんこの流れ)ほんとうに強烈キャラ。どっかーん。ダンスは腰回しまくりキレキレ。お母さんはひじきの趣味にわりとキレていて(だじゃれです)、ぱりーんぱりーんってフィギュアを根こそぎどこかにやっちゃった。でもわたしはあのお母さんのフィギュアがあったらぜったいにほしいよ。スイッチ入れたら動くやつがいい。

 

 たいせつなピンクフィギュアちゃん。ピンクフィギュアちゃんは世界に一人しかいないんだって。そうしたらもう取り合いですよね。好きなものに一生懸命チームの人たちとあとオタク友だちABとひじき。数えられるくらいだったはずなのに、体感的には150人くらいで取り合いしてた。はちゃめちゃ。フォーメーションの入れかえがわりとあったような気がするから、みんな前の立ち位置に残像を置いていくんですよ。必殺技すぎるでしょ。HIROKI先生の真剣白刃取りもここ!楽しみにしてた!好きなものに向かうときって自然と足に力が入るよね〜わかるわかる〜っていう強めのダンスが印象的だった。ナップサックとかエジモン缶バッジとか小ネタが充実していたので誰見てもおもしろかった。個人的にはデニムさんの作り込みに拍手をしたい。した。髪の毛を触覚っぽく立ててきたり、くつ下左右ちがうものを履いていたりで頭から足の先まで変な人だった(褒めてます)ダンスも絶妙に気持ちわるかった気がする(褒めてます!)

 で、ひじきとピンクフィギュアちゃんが出会ったよ。よかったね、って思ってしまう。だってひじきは最初っからあんなにやわらかく触れるんだよ。ピンクフィギュアちゃんもニコニコ背中を合わせる。生まれたて。初めてのダンスはどことなく動きがぎこちなくて、ああ愛されはじめた瞬間にやっと生ができあがるんだ〜って知った。じゃあ最初に出てきたフィギュアたちの生をもたらしているのもやっぱりひじきなんだな〜って。

 

 オタサーのお姫さま。衝撃は何回だって落ちてくる。ずっとあのテンションで踊るのほんとにすごいことだな〜と思うし、会場を右も左も、上にも下にも動かしまくっていた。そんなお姫さまに気に入られるのはやっぱりひじきで、ひじきの引力すごすぎる。

 

 ヒロインに出会ったひじき。ひじきに出会ったヒロイン。ひじきがごくりって喉をならしたの。意図的なのかわかんないけどすごいなあって思った。出会いは一瞬だったのに、その倍の倍くらいつづくひじきのときめきの表情とか仕草にいちいち感心してしまった。あと、放心のひじきを覗きこんだり、おーい帰ってきて〜ってするピンクフィギュアちゃんがかわいい。どうしてもかわいい。

 とちゅう出てくる子どもたちもかわいい。踊るたびにぴっぴっぴって指先とかひざの上のところとか目のなかとか光るの!それぜったい子どもにしか使えない魔法でしょ〜〜ひじきとヒロインの距離がきゅっと縮まったのはまちがいなくこの三人がかけた魔法のせいだ〜〜

 

 ピンクフィギュアちゃんの話に戻るけれど、ひじきのいないところでほかのフィギュアたちから攻撃うけちゃうシーンがつらい。ピンクフィギュアちゃんもフィギュアたちもつらいし、そうしたらわたしもつらい。けど実は、好きなシーンのひとつだった。ピンクフィギュアちゃんを助けたひじきに向かってほかのフィギュアたちが這ってくるダンス、愛憎が増す増す。あたらしさとかまぶしすぎる光に目をつむろうとはしないフィギュアたちに、やっぱり愛を感じてしまうから、つらいけどすきだ〜〜ってなった。目を背けないことや見つめあうことって勇気がいるよね。

 でもこれ以降のピンクフィギュアちゃんはほんとうにさんざんだった気がする。ずっとこまかく震えてた。オタサーの人たちに奪われてずるずる引っぱられて。けっきょく箱ごとつぶされちゃった。つぶしたのは別に誰でもなくヒロインにナンパを断られたチャラ男っていうもどかしさ〜〜。でも個人的にチャラ男も好きなキャラクター。千秋楽の回、ナンパするときにアドリブでポーズ決めてきたのめちゃくちゃ笑った。戦隊ものっぽかった気がする。

 でもね〜、やっぱり、つぶされちゃったときのひじきの表情ったらたまらなかった。あんなの、世界にあるどんなものでも勝てっこない。役としてそう居なければいけなかった、っていうのはわかるんだけど、でも現実の彼にだってそういう悲しさを知ってしまうことがあるんじゃないかなあいつも現実が先でだからこそ演技としてできることなんじゃないかなあ、と思ったら、とてもとおとい感情に見えました。

 

 落ちこませるだけ落ちこませて、そうしたら「わたしに還りなさい〜」の合図でオタサーの姫とお母さんが踊る。回を見るごとに、このシーンはやく来いはやく来いって願っているわたしがいた。おふたりのダンスに奮い立たせられて、救われる。最後の回でね〜、オタサーのお姫さまにひざの上に座られた!笑 そこでぎゅって手握られて、そうしたら自然とぎゅって握りかえしてた。知らないうちにちゃくちゃくと愛着を持ってしまっていたの。やさしいから仕方ないよね〜。

 

 つぶれちゃったピンクフィギュアちゃんがひじきの後ろで踊るシーン。好き。それはもう笑顔で踊るから、ひじきの思い出の回想ってことかな〜と思うんだけど、でも、壊れちゃったからこそもうひじき以外のものにはなり得ないだろう、ひじきが自分だけを見ているっていうピンクフィギュアちゃんの喜びなのかもしれないよねっていうのも捨てきれない。どちらかというと後者寄りでいたい。ていうか、そういう気持ちでさえ許してくれるんだろうな、ひじきは。だんだん感情的になってくるピンクフィギュアちゃんにグッときた。

 

  ヒロインがひじきに新しいフィギュアをプレゼントするの。三瀬ちひろちゃんだよ。今までだって何回でも見たことあるのに、世界で初めて三瀬ちひろを見つけてしまったみたいだった。かわいい。超かわいいけど、知ってたみたいにするするは踊らないんです。ぺたぺた?かな〜それかたんったんっ。フィギュアって踊れるんだね〜って改めて気づく。きれいすぎてゾッとしちゃう。

 ちひろフィギュアはぐんぐんひじきを揺さぶるの!わるだね!終わってからすこしお話させてもらったときに、「(悪い女に)なれてたかな〜?」って聞かれたのに、「慣れてたから〜」って聞こえて、妙に納得してしまったのほんとに申し訳ないと思ってる(笑)でもそれくらい、楽しそうに踊っていたの!!なれていたと思うよ。だって、ひじきより、わたしこそ、ちひろフィギュアから目離してないんだよ。離せなかった。

 

 最後はもうずっとピンクフィギュアちゃんがせつない。もう選ばれないんだよ、ひじきに。ピンクフィギュアちゃんが悲しく踊るたびに、ひじきは「もう行かなきゃ」みたいな表情をする。ひじきとヒロインは、きっともう、研がれても研がれてもずっと二人でいられる。ピンクフィギュアちゃんはそうじゃあない。けど、でも、ひじきの想いが叶えられていく過程にはずっとピンクフィギュアちゃんがいて、必要で、だったら、ピンクフィギュアちゃんにだって叶えるための想いが必要だったよね。それが、自分の生をもたらしてくれたひじきの想いでよかったよねって思った。ほんとにまるっと愛おしかったよ〜〜。ピンクフィギュアちゃんの揺れる心は奇跡みたいにきれいだった。

 

 エンディング、黒で揃えられた衣装、群で踊るの。みなさんとってもかっこよかった。自信しかない。誰も人の後ろで踊ってきたわけじゃあないということ。だいすき。わたしは踊っている人を見ることが世界にある楽しいことのなかでいちばん好き。好きなものに一生懸命チームのデニムの方(目が持っていかれっぱなしだった)と、フィギュアちゃんの巫女さん(黒衣装のときは髪の毛ハーフアップにしていて超かっこいいの)と、白ワンピースの子(足も手もまっすぐに伸びるのがかっこいい、対HIROKI先生で踊るシーンも好き)、とくにめちゃくちゃに惹かれてしまって、またステージに立って踊るのなら、見に行きたいと思った。

 あと、やっぱりちひろちゃん。はしっこからとびだしてきて、どんどん自分のものにして、ステージの先でやわらかく伸ばした腕、指先、そこで踊ることが好きなんだよね、っていう表情、そのぜんぶに果てしなく心を動かされるんだよ。あらゆることが、あの瞬間ちひろちゃんの味方をした。ほんとにほんとに、また踊ってくれてうれしかった。

 

 生きてきたなかでコメディー作品ってあまり触れたことがなくて、で、信じてないみたいなところがあって。しかもセリフがないのにダンスだけで笑えるなんてあり得っこないって思っていた。

 そんなことがあってもいいんだよ。ていうか、実際に目の前で起きたし。自分がこんなに笑えるし泣けるなんて知らなかった。おもしろかったな〜〜。ぜんぶ見たのにまだまだ見たかった。フィギュアロス。

 

 ちひろちゃんが出ていなかったらたぶん観にきていなくて(大阪はちょっと遠いからそこは許してほしい笑)、だからこの舞台に出会わせてくれたちひろちゃんに感謝してる。いつも新しい世界をみせてくれるの〜〜(だじゃれです)また、ステージに立っているところ、見たいな。

 

 すてきな世界でした。愛をこめて。また。