ぴかぴか

Always believe in yourself.

女の子を泣かせた話

 みんなは、女の子を泣かせてしまったこと、ある?

 わたしはある。

 保育園に通ってたころで、ていうか保育園のときの記憶ってほとんどそれしか残ってない。もっと楽しいことがあっただろうし、新しい発見だってたくさんしたはずなのに。たぶん余程衝撃的なできごとだったんだろうね。デジモンが好きで、あるキャラクターが男なのか女なのかっていう話でケンカをした。なんだそんなことって、今なら思う。わたしがどちらだと思っていたのかは覚えていない。それくらいの話。でも当時はそれが大事だったんだろうな、とも思う。わたしは、わたしの方が正しいと思っていて、どっちもそうで、そうしたら相手の子が泣いた。泣いて、泣きまくって、泣き止まなくて、自分は悪くないから、わたしのせいだって担任の先生に言った。最後に、「もうしゃべらない」って言った。わたしはわたしで、なんで泣かれなきゃいけないんだって思ってぜんぜん納得いかないから、謝りもしなかった。けれど、その日はずっと悲しかった。そうして、本当に、もうしゃべってもらえなかった。そのあとの保育園生活ずっと。わたしは小学校に上がるのと同時に引っ越しをしたから、もう会うこともなくなった。引っ越し以降も仲良くしてくれた子以外は顔も名前もこれっぽっちも覚えていないけど、その子のことは今でも覚えてる。すべり台でアラレちゃんに出てくるスッパマンの真似をしていて、顔面から地面に激突しちゃうような、そんなお茶目でおもしろい女の子。

 もしわたしが、泣かせてしまったことを謝れていたとしたら、もうしゃべらないなんて言わなかったかな〜。そもそもケンカなんかしなければ、ずっと仲良くしてくれたかな〜。わたしの目の前には、今しかないからわからない。

 今しかないけどでも、その今がけっこう楽しいってこと、過去のわたしが知ったらびっくりするかな〜。泣かせてしまったわたしだから、それを振り返ってバカだったな〜って考えられるようになった。保育園のころのわたしには、そんな今があるなんて思いもよらないだろうね。どの時代のわたしも、びっくりさせたい。今、目の前で起こっているすべて、うそみたいだけど、現実なんだって。いるけどいない人がいること。夢じゃない。たらればはどこにも落ちてない。じゃあせいいっぱい大事にしないといけないね〜〜。もう泣かせたらだめ。

 

 アラレちゃんを見て思い出した話と今の話〜。