ぴかぴか

Always believe in yourself.

字が書けない

 字を書くのがどうも苦手。字そのものはそんなに下手じゃあないと思う。小学生のころは週に二回、お習字に通っていた。一年生から習い始めて五年目の年、学校の担任の先生がどこかの国へ出張へ行くから、ってクラスを代表して字を持って行ってもらった。何分もかけて墨を磨って作った墨汁。きれいな色の和紙。わたしは「絆」って字を書いた。当時ファンだったKAT-TUNの曲からもらった言葉。たしか物々交換みたいなかんじで、わたしは字のお礼としてその国の小学生から手作りのカエルのキーホルダーをもらった。好みじゃなかったけれど、せっかくだからってそれからずっとかばんに付けていた。赤と緑なら、わたしにとっては、クリスマスよりカエルとランドセル。

 字を習っていたときにずっと、字が薄い薄いと言われていて、で、力を入れすぎるようになったと思う。だから、中学生になってシャーペンを使えるようになったら(小学校ではなぜかシャーペンが禁止されていた)、芯がめちゃくちゃ折れた。ぎゅっぎゅって力を入れるから、手も痛い。仕方がないから太い芯を使ったり、えんぴつを使ったりした。えんぴつは、削るたびに短くなるのがかわいくて、好きだった。かわりに毎回右手の小指の下、側面のところを黒く汚して、そのせいで紙も汚した。好きだけど、だいきらいだった。

 高校生のときは、ノートをぜんぜん取らなかった。できるだけ書きたくなかった。疲れるし。毎日本屋に寄り道していて、マイブックっていう文庫本に出会った。ここでちょっとだけ意識が変わる。文庫本だけど、どのページも日付けしか書いてない。なんでも自分の思ったことを書ける本。基本的に日記みたいに使っていたけれど、たまに書いてないページが続いたり、大倉くんの好きなところが箇条書きされたページとか、いろいろある。字を書くのが好きだと思った。

 で、今。ひさしぶりに人に読んでもらう字を書こうとしている。最初の一文字すら書けないでいる。どんな調子で、どのくらいの力を入れたらいいんだろう。う〜〜ん、むずかしいな〜〜。あのとき、絆って書くって決めた。それはもうわくわくした。そのときの何倍も時間をかけてスマホのメモに下書きしたのに。スマホだったら打てるのにな〜〜。自分が好きだから、書くことは悪じゃない。けどやっぱりむずかしい。知らない国の知らない子なのに、目の前にいるみたいに思えたこと。カエルだけど(笑)むずかしい。苦手。好き。ちょっとしばらく放ったらかしにしてみよ〜〜。

 

 いったいぜんたい何の話なのかって言われると、力を入れすぎないで生きていきたいよね〜ってこと。今日食べたミルクレープがおいしかったよ。

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